ECサイトのソーシャルメディアマーケティングを展開する前に、SNSの利用分布の実態を把握する必要があります。最近のSNSの普及と利用の増加を考えると、ターゲットユーザーが多く見つかるプラットフォームに焦点を当てたSNSマーケティングから取り組むべきでしょう。
今回の記事では、アクティブユーザー数と利用率をもとに、最新の世界と日本の人気SNSランキングを紹介します。どのSNSプラットフォームが多くのユーザーを抱えているか事前に把握しておきましょう。
人気SNSランキング(世界編)
- YouTube
- WhatsApp(ワッツアップ)
- TikTok(ティックトック)
- WeChat(ウィーチャット)
- Facebook Messenger
- Telegram(テレグラム)
- 抖音(ドウイン)
- Snapchat(スナップチャット)
1.Facebook
世界の人気SNSランキング1位は「Facebook」です。2024年1月時点で30億7,000万人のアクティブユーザーがいます。世界でSNSを含むソーシャルメディアを利用しているユーザーは50億4,000万人いるため、約5人に3人がFacebookのアクティブユーザーということになります。
Facebookはアクティブユーザー数で1位の人気SNSプラットフォームですが、1日あたりの使用率が2番目に多いSNSアプリでもあります。また、世界中の消費者は、Facebookアプリに月平均19.5時間を費やしており、YouTubeのような動画メインのSNS以外ではトップクラスの利用時間です。
2.YouTube
世界の人気SNSランキング2位はYouTubeです。アクティブユーザー数は24億9,100万人で、Facebookのアクティブユーザー数の82%に相当します。また、YouTubeはGoogleの次に人気のある検索エンジンでもあります。
世界中で毎日72万時間の動画がYouTubeにアップロードされていますが、YouTubeの統計データによると毎日10億時間超の動画が視聴されており、消費者の26%がYouTubeを通じて新しいブランドや製品を発見しています。そのため、SNSマーケティングでYouTubeチャンネルを始める価値は高いでしょう。
3.WhatsApp・Instagram
世界の人気SNSランキング3位はWhatsAppとInstagramが同一順位で、アクティブユーザー数は20億人です。WhatsAppとは、無料のメッセージアプリで、LINEのグローバル版とイメージすればわかりやすいでしょう。どちらもFacebookの親会社でもあるMeta社(旧Facebook社)が所有しています。
5.TikTok
世界の人気SNSランキング5位はTikTokで、アクティブユーザー数は15億6200万人います。また、世界の人気SNSランキングの中でも、月平均利用時間は1位の34時間です。
6.WeChat
世界の人気SNSランキング6位のWeChatは、13億3,600万人のグローバルユーザーを抱えていて、LINEの中国版のようなメッセージアプリになります。
7.Facebook Messenger
世界の人気SNSランキング7位は、全世界で9億7,900万人のユーザーを持つFacebook Messengerです。Facebook Messengerは、Facebookユーザー用のメッセージアプリですが、Facebookユーザーでなくても利用できる方法もあるようです。
8.Telegram
世界の人気SNSランキング8位はTelegramで、アクティブユーザー数は8億人です。Telegramはロシア発の無料メッセージアプリになります。
9.抖音
世界の人気SNSランキング9位は中国版TikTokの抖音で、アクティブユーザー数は7.52億人です。
10.Snapcaht
世界の人気SNSランキング10位はSnapchatで、アクティブユーザー数は7億5,000万人です。
今回の世界人気SNSランキングのうち「Facebook・WhatsApp・Instagram・Facebook Messenger」はMeta社のサービスで、圧倒的な存在感と影響力があることがわかります。Meta社で掲載されている広告はFacebook広告ライブラリで検索ができ、SNSマーケティングを始める際に競合の広告を調べるなどして自社広告の作成に役立てることができます。
日本のSNSランキング
1.LINE
日本SNSランキング1位はLINEで利用率94%、2023年9月末時点での月間利用者数は9,400万人です。LINEは個人のメッセージアプリだけでなく、LINE公式アカウントを利用した企業のSNSマーケティングにも活用されています。
2.YouTube
日本SNSランキング2位はYouTubeで利用率は87.1%、18歳以上の月間利用者数は2023年5月時点で7,120万人を超えています。
特に20代と30代の利用率が約98%なので、若い世代をターゲットにするならYouTubeはマーケティングに欠かせないSNSの一つです。また、60代でも86%の利用率があるため、YouTubeなら幅広い年代に向けたSNSマーケティングが可能になります。
3.Instagram
日本SNSランキング3位はInstagramで利用率は50.1%です。10代〜30代までの利用率は60〜70%台ですが、40代以降から利用率が下がるため平均の利用率が半数という結果になりました。60代になると利用率は約21%まで落ちるので、インスタで稼ぐにはターゲットの年齢層に合わせた投稿にする必要があるでしょう。
4.X
日本SNSランキング4位は利用率45.3%のX(旧Twitter)です。Xは20代に圧倒的な人気があり、利用率は約78%あります。そのため、20代をターゲットにしたSNSマーケティングにはXも効果的でしょう。
5.Facebook
日本SNSランキング5位は世界SNSランキングで1位のFacebookです。日本での利用率は30%を下回っていて29.9%です。しかし、Facebookは30代〜40代のユーザーに人気が高く、約38〜47%の利用率があります。
6.TikTok
日本SNSランキング6位はTikTokで利用率は28.4%です。日本でTikTokのサービスが始まったのは2017年からで、30代以降の利用率は10〜20%台と低い傾向にあります。一方で、10代の利用率が約66%と圧倒的に高いため、10代向けの投稿はバズりやすいと言えます。TilTok広告をSNSマーケティングに活用する際も、10代〜20代に合わせたものにすることで効果が高まるでしょう。
7.ニコニコ動画
日本SNSランキング7位はニコニコ動画です。利用率は14.9%とあまり高くなく、10代と20代がほとんどの割合を占めています。
ほかにもmixi・GREE・ Mobage(モバゲー)・Snapchatがありますが、利用率は約1〜2%台です。バズる確率も低いため、SNSマーケティングで積極的に活用する必要性はあまりないでしょう。
このように、日本で人気のSNSは、世界で人気のSNSランキングと順位に違いがあります。もし、日本国内だけでなく世界を視野に入れたSNSマーケティングをする場合は注意しましょう。
まとめ
世界と日本のSNSランキングには違いが多く、ターゲットにする国や年代で活用したいSNSが変わります。ただし、世界を視野に入れたSNSマーケティングにはMeta社のサービスは必要不可欠です。なぜなら、Facebookを利用して製品を調べるFacebookユーザーの割合は54.6%でYouTubeの割合を超えているからです。また、日本国内でInstagramをきっかけに商品の購入をしたことがあるユーザーは46.2%います。
ランキング2位のYouTubeも世界と日本の両方でSNSマーケティングに活用しやすいでしょう。必ずしもSNSで動画や画像がバズるわけではありませんが、バズれば一時的な高いマーケティング効果も期待できます。
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よくある質問
2024年にバズりやすいSNSは?
「Facebook・YouTube・Instagram・TikTok」はアクティブユーザー数が多いため2024年もバズる可能性は高いでしょう。
日本の人気SNSランキングは?
2024年現在、日本の人気SNSランキングは、1位がLINE、2位がYouTube、3位がインスタグラム、4位がX、5位がFacebookとなっています。
Z世代が考える、日本国内でこれから流行るSNSは?
Z世代が考える今後流行りそうなSNSは「1位:Instagram」「2位:TikTok」「3位:X」、「4位:BeReal」となっています。