日本のEC・サブスク市場の発展
日本でEコマースが立ち上がったのは1990年代後半。当時GDP世界2位だった日本は、アメリカ、ヨーロッパに次いで世界的に見てもかなり早い段階でEコマースが誕生しました。
そこから最近まで、世界中のECはそれぞれ各国独自の発展を遂げていました。
日本の場合は、「通販」の影響がECにも色濃く反映されていました。雑誌通販などでは、定期販売形式はインターネット販売以前から導入されており、そのため「サブスク」という概念もかなり早い段階でECに取り込まれていました。
むしろ、「ECが勃興してからサブスクモデルが出てきた」わけではなく、先にサブスクモデルが日本中に浸透していた、という方が正しいでしょう。
2010年ごろからはインターネットが普及し、GAFAなどが力を持った影響で、WEB業界全体がグローバルスタンダード(つまりアメリカスタイル)に近づいていきます。
それでも日本で長らく続いてきた通販色の強い「日本型EC」は今でも根強く残っています。
「日本型」EC
日本型ECにはどんな特徴があるのでしょうか?
テレビ通販や新聞広告などがそのままECになったと考えるとわかりやすいです。
扇動的なキャッチコピーから始まり、利用シーンや利用者の声が繰り返し表示され、そのまま申し込みフォームに誘導。
このような「LP一体型カート」の弱点は、顧客とのコミュニケーションが取りづらいことです。なんとか「買ってもらおう」とするあまり、派手な宣伝や長いLPが出来上がり、さらに「長く使ってもらおう」とするあまり、商品や配送日の変更や、解約がしにくくなっています。
しかしインターネットは進化しました。
コミュニケーションもインタラクティブに取ることができるようになってきています。
そろそろ前時代的な「日本型EC」を脱却して、顧客フレンドリーなサブスクを作るべきだ。
そんな思いから生まれたのが「やさしいサブスク」です。
ユーザーにとってサブスクは「まだ怖い」
さて、話は少しずれますが、ここ最近のサブスクについても触れておきます。
コロナの影響でEC市場は一気に拡大しました。
公益社団法人日本通信販売協会(JADMA)によると、2020年度通販の売上高は前年比20.1%も増加しています。
参考:https://www.jadma.or.jp/statistics/sales_amount/
それに伴いサブスクという販売モデルも一般化してきています。
コロナ以外にも、サブスクが浸透してきた理由としてストアにとっては下記があげられます。
- 継続期間が長いため、簡単にLTVアップを目指せるから
- サブスクを実施しやすい環境になってきたから
- ShopifyをはじめとしたさまざまなECカートが発達した
- チャットボットやLINEなど、顧客とコミュニケーション取れるツールが発達した
ストアにとってはメリットの多いサブスク。
しかし、ユーザーにとっては割引される・いちいち注文しなくていいくらいのメリットに限られてしまい、数量変更や解約のしづらさから「怖い」と思っている人も多いです。
消費者庁にて顧客を守るために様々なガイドラインが整備されていますが、国民生活センターへは2019年度には29,177件の相談が寄せられ、前年度同期比約230%と急増しており、定期購買サービスの課題の一つとなっています。
参考:http://www.kokusen.go.jp/news/data/n-20191219_1.html
つまり、ストア側から見ると盛り上がっているサブスクも、ユーザー側からするとそこまで盛り上がっているとは言えないのです。
課題に対するソリューションとしての「やさしいサブスク」
こうした社会背景を受け、顧客にとってやさしく、安心して便利に定期購買を利用できる機能群をまとめ、「やさしいサブスク」として提供を開始しました。
「やさしいサブスク」は、顧客のニーズにあわせたスキップ・再開機能、マイページでの操作設定など、顧客に寄り添い、顧客にとってやさしい機能を提供し、ひとにも地球にもやさしい定期購買を目指します。
例えば最低購入回数の制限なし、マイページからかんたんに解約可能などの機能などがあります。
定期購買のお得さやかんたんさを顧客に最大限享受してもらいつつ、結果としてLTVの最大化を図りストアのビジネスの最大化も支援します。
「やさしいサブスク」の機能
マイページにおける以下の機能を提供することでお客様にとって「やさしいサブスク」を実現しています。
・定期購買の解約、スキップ、一時停止機能
・定期購買商品の変更
・定期購買商品の配送周期変更
・定期購買商品のお届け日変更
・定期購買商品の一部商品削除
・他定期購買商品 など
活用事例のご紹介
実際に「やさしいサブスク」を活用されている株式会社プチフィゾロフさんから下記のようなコメントをいただいております。
株式会社プチフィロゾフ 代表取締役 杉原 良 様
MammaBaby https://mammababy.jp/
これまでの定期購入は、メーカーやブランド側のビジネス視点で作られていることが多く「継続期間に縛りがある」「解約がわかりづらい」など、ユーザーにとってネガティブな課題が多くありました。またEC通販を利用する人が年々増えてくる中で、とても便利な面、配送資材による資源の無駄や物流によって排出されるCO2、物流に携わる方々への負担も課題となっています。
そんな定期購入のネガティブなイメージと課題をまとめて解決し、そして地球にもやさしい全く新しい定期購入がこれからの日本には必要だと考えていました。
この思いに共感してくれて、今までにない定期購入のシステムを作ってくれる会社さんを探していたところ、ハックルベリーさんをご紹介いただけました。「やさしいサブスク」は一つのブランドだけが実施しても意味がなく、みんなで使いあえるようなシステムになることで、より日本でのショッピングが楽しく、ストレスなく、地球にもやさしいものになることを楽しみにしています。
「やさしいサブスク」の利用方法
「やさしいサブスク」をご利用いただくには「定期購買」アプリのインストールが必要です。まずはこちらからアプリのインストールをお願いいたします。
インストールが完了したら、アプリの初期設定を行っていただきます。
その後、「一般設定」ページより各種機能をONにしてください。
以上で設定完了です。
定期購買商品の割引やキャンペーンを決めて販売を開始しましょう!
「顧客フレンドリー」がストアの売上につながる
いかがでしたか?
コロナによってさらなる発展を遂げたEコマース。今後はストア側の利便性だけでなく、顧客側の利便性をもっと考えていく必要があると思っています。
なぜならば、「顧客フレンドリー」であることが結局は売上としてストアに戻ってくるからです。
まずは「やさしいサブスク」を導入して、一緒に新しいEコマースの流れを作っていきませんか?
株式会社ハックルベリーは、Shopifyアプリ開発において日本国内をリードする会社です。自社アプリ開発、他社とのShopifyアプリ共同開発、他で作ったアプリの修正/アップグレード等、Shopifyアプリ開発において、テクノロジー/ビジネスの両観点から圧倒的な知見と方向性を示すことができます。Shopifyストアの構築も行っており、国内大手企業のShopifyへの載せ替え、初月から1億円近い売上を叩き出すD2Cブランドの初期構築からの伴走等幅広く対応可能です。今後もShopifyを日本のショップさんに使いやすくする取り組みを続けてまいります。
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