ドメインとは？ドメインの基礎知識を初心者にもわかりやすく解説

単なるURLの機能とは大きく異なるドメイン。今回、ドメイン名の機能や選び方などをわかりやすく解説します。Shopifyでドメインを立ち上げる方法もご案内しています。

最終更新： 2023年3月31日

ドメインとはオンラインにおける店舗の住所のようなものです。
実店舗で小売店を営む場合は、顧客に見つけてもらいやすく、魅力的で入りやすい店舗を構える必要があります。ドメイン名もそれと同様に、オンラインにおいて見つけてもらいやすく、使いやすいものでなければなりません。

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ドメインとは？

ドメインとは、ユーザーが覚えやすい形でWebサイトがどこにあるかを示す、インターネット上の住所のことです。

ドメインは、実際のWebサイトの実際のアドレス（IPアドレス）が「000.00.00.00」のような数字列であるのに対し、文字列などで構成されているため、より人に覚えやすい形でWebサイトの位置を表示するという役割を果たしています。

ドメインは、webサイトの場合はURL内にある「http://」や「www.」以降、Eメールアドレスの場合は@マーク以降に表示されています。

ドメイン名には、ブランド名がそのまま使用される場合もあります。例えばShopifyマーチャントのCOHINAは、「cohina.net」をドメイン名として使っています。

なお、希望していたドメイン名がすでに使用されていたり、取得に費用がかかりすぎるという場合には、ブランド名を使ったドメイン名に単語を追加することもあります。例えば水着ブランドのViera（英語）は、ドメイン名に「swim」という単語を追加した「vieraswim.com」というURLを使用しています。

ドメインの種類

似たようなドメインでも、ドメイン名は一つひとつ異なるため、二つのウェブサイトや企業がドメインを共有することはありません。例えば、「http://website.com」と「http://website.org」では、末尾にあるトップレベルドメイン（TLD）が違うため、まったく別の組織として認識されます。なお、URLを分解すると次のようになります：

http:// → プロトコル（厳密にはドメインの一部ではない）
website.comまたはwebsite.org → ルートドメイン
website → ドメイン名
.com または .org → トップレベルドメイン

トップレベルドメインには大きく分けて「gTLD（分野別トップレベルドメイン）」「新gTLD」「ccTLD（国コードトップレベルドメイン）」「属性型JPドメイン」があり、文字列によって特徴や取得できる条件が異なります。

gTLD（分野別トップレベルドメイン）：

世界中の誰でも取得可能なドメインで、商用や非営利団体、情報サービスなど用途に合わせたドメインがあります。

.com 商用サービス向け
.net ネットワークに関するサービス向け
.org 非営利組織向け

新gTLD：

2012年以降に新たに創られたドメインで、Webサイトやブログ、クラウド、アプリケーションなどの用途に合わせたドメインがあります。

.site Webサイト全般向け
.blog ブログ向け
.cloud クラウド向け

ccTLD（国コードトップレベルドメイン）：

国や地域ごとに割り当てられたドメインで、在住する個人や団体が取得可能です。

.jp 日本
.us アメリカ合衆国
.cn 中国

属性型JPドメイン：

特定の組織ごとに取得可能なドメインで、会社・企業、法人組織、高等教育機関などに向けたドメインがあります。

.co.jp 日本国内で登記を行い事業を営む企業向け
.or.jp 日本の財団法人・社団法人・特殊法人向け
.ne.jp 日本国内のネットワークサービス提供者向け

クラフトビール専門の酒屋であるBeer OWLEは、ルートドメインに「beerowle.com」を使用しています。そのため、この場合はドメイン名が「beerowle」、そして「.com」がTLDとなります。

ドメイン名の中には、「www」が含まれているものと、そうでないものがあります。また、「shop.website.com」や「blog.website.com」と表示されるものもあります。この場合の「blog」や「shop」は、メインドメインの行き先とは異なるサブドメインとして機能します。

サブドメインとは、テーマごとにメインのドメインを分類するために使われ、メインドメインの先頭に任意の文字列を加えることでドメインを区切ります。つまり、同じドメイン名でもサブドメインを変えることで、異なるテーマのwebサイトを区別することが可能です。

Eコマースwebサイトを作る場合は独自のドメイン名を使うことが推奨されますが、ドメインを取得するにはドメイン登録サービスを利用する必要があります。

ドメイン登録サービスを行う事業者は、webサイトのメインホスト（英語）またはドメインプロバイダーとしての役割を果たし、サイトに訪れる世界中のインターネットユーザーをURLへアクセス可能にします。また、ドメインに固有のIPアドレスを割り当てるのもドメイン登録事業者の役目です。

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ドメイン名の選び方

Eコマース事業を立ち上げる際には、ブランドイメージを反映し、他と区別される覚えやすいドメイン名を選択することが重要です。それに加えて、予算内に収まり、利用可能なドメイン名である必要もあります。

さらに、ドメイン名に会社やお店の名前など、ひと目でそれとわかる文字列を含めることで、認知度や信頼感を高めることも可能です。

まさにそれを実践したのが、ヘッドフォンを販売するwebサイトの創設者（英語）であるアンドリュー・リシモア氏です。彼はドメイン名に「headphones.com」という、これ以上ないほどわかりやすい名前を使用しました。

アンドリュー氏は元のドメイン所有者との価格交渉を経て、自身のオンライン事業を成功に導いたのです。

なお、ドメイン名を選ぶ際には次の内容を考慮しましょう：

利用可能である：ドメイン名検索を行い、検討している名前が利用可能かどうかを調べましょう。既にその名前が大々的に使われているようであれば、他の案を探すことになります。未使用の名前であれば、ドメイン名の所有者を探して価格交渉をすることが可能です。

予算内に収まる：利用可能かどうかに関わらず、ドメイン名を無料では使用できません。「headphones.com」などの一般的な言葉やフレーズは、そうでないものと比べて、より高価になる可能性が高くなります。

ブランドを押し出す：ドメイン名はブランドイメージを反映するものです。オンラインのみで販売活動を行うのであればその傾向は特に強くなります。そのため、可能であればブランド名をドメインの中に取り入れましょう。例えばファッションデザイナーのテリー・ディチャント（Tery D’Cianto）氏は、自身の名を冠したブランドのwebサイトに「terydc.com（英語）」というドメインを使っています。